2011年8月14日日曜日

今日の放射能情報備忘録 – 南相馬市の現状

(この記事は2011/04/02に書かれました)

今日は新聞ではなく、スーパーや週刊誌など、街中で拾った小話をメモしておく。
週刊誌元ネタはサンデー毎日と週刊文春。金がないので当然立ち読みである。
立ち読みした記事の記憶をどうにかひっぱりだして書いていることなので、曖昧だったり
読んだことと若干違う話になってるかもしれない。了承願う。

サンデー毎日のグラビアには、福島県南相馬市の様子が写っていた。ジャーナリストの広河隆一氏が現地入りして撮影したもの。日時は確か3月15日だった。ある場所では100ミリシーベルトまで測定できる測定器の針が吹き飛んだとか。また同行者の、1000ミリシーベルトまで測定可能な機器の針も吹き飛んだとか。居合わせた住人に、「早く避難した方がいい」と告げたり、食料品店の前でふと測定してみたら60ミリシーベルトを超えていたので、店の主人に「商品を仕舞った方がいい」と告げたりしている。これはSF映画ではない・・・

同じくサンデー毎日に、田中康夫氏の寄稿があった。
氏と南相馬市桜井勝延市長は、旧知の仲らしい。桜井市長によれば、東京電力からは
電話一本の連絡もないそうで、避難勧告のことも東京発のテレビで知ったという。
南相馬市は現在も物資が届かず、ガソリンがないため移動もできず、約2万人が孤立している
状況らしい。私はついさっき知ったのだが、桜井市長はこの「兵糧攻め」状態の窮状を訴えるため、YouTubeで世界に動画配信した。以下は4月1日の関連記事。
http://www.j-cast.com/2011/04/01092032.html

実際の動画はこちら。3月24日に撮影されたもの。
SOS from Mayor of Minami Soma City, next to the crippled Fukushima nuclear power plant, Japan

こんなことが先進国で起きているなんて。
あー、私に何ができるだろう、、、

別の記事だったと思うが、原発半径30キロメートルの住人の避難の扱いが「強制避難」ではなく「自主避難」なのは、強制避難だと移動に金がかかるから(政府が金を出さないといけないから)という意図があることを、共同通信が政府筋から引き出している、との記述があった。そんなことだろうと思ったが。・・・こんな国にいたら殺される・・・。

週刊文春では、医師近藤誠氏による警告。政府は医療行為で浴びる放射線量などを引き合い
に出して安心感を訴えているが、そもそもCTスキャン自体が危険なのだ、と。また、微量の放射線量の取込みによる健康への影響は現状正確なデータがないが(それは国内の「御用」原子力機関も認めている)、英国の機関の調査によれば、原子力発電所に勤務する作業員の健康調査においてガン発生率の上昇が見られるという。

別の記事では食品への汚染について警告。(ジャーナリストの方の名前は失念・・・)
海に放射性物質が流れ込めばプランクトンがそれを取込み、そのプランクトンを食べた魚へと、食物連鎖がおこる。放射性物質を取り込んだ魚が突然変異で奇形になったりするわけではないので、すぐに気付くことはないだろう、と。また「風評」というが、それが風評ですむことなのかどうかに疑問を呈している。つまり、福島原発から離れていたとしても、放射性物質は風に乗ってどこへ飛んで行くかわからない。どこに影響が出るかは未知数である、と。これには自分も同感である。

最後に、以下は環境向学という会社のサイトより、浄水技術による放射性物質除去について。スーパーなどで濾過水を無料サービスしているが、この会社はその機器を開発している
メーカーのひとつ。この濾過水は地震前には自分もよく利用していたが、一時的に利用不可能となっていた。昨日から再開され「よかったー、助かった!」とホッとした。

http://www.aqua-street.com/special/about_1df.html

上記を読むと、理論上は水中の放射性物質が除去できる仕組みであるようだ。

今後はこういう技術が注目されるようになるのではないか。
半減期が2万4千年もかかる放射性物質を生み出すような技術ではなく。